僕の彼女はCannibalism

[僕の彼女](1/8)


街は冬がやって来て


カップルが良く目につく
そんな季節。



テレビでは家族が仲良く
ケーキを囲み

おもちゃ屋は
毎日賑わい


クリスマスの香りがする




なんて、そんな
幸せな時期。





そして、僕は今
駅前にて

あの子を待つ。





13時25分

少し早すぎたか…




ふぅっと息をはく。

白い息が表れ、消えた



今日は寒いなぁ...


もぞもぞと
凍ったように冷たい両手を擦る




もう、クリスマスなんだよなぁ…



あの子に何が良いかな?

バイトの金も貯まったし。




だって今年は特別だしな。喜んでもらいたいって思うし。



ピアス?…いや、彼女はつけなかったよな

ネックレス?とか…?


……うーん…
わかんね


「…ちゃん!修ちゃん!!」


聞き慣れた声。


次第に、それが
近づいてくる

パタパタと走ってくる
あの子。



冬の寒さに
溶けてしまうような


とびっきりの笑顔で。



本当に君は、
愛しい


愛しい



僕の




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