戦場に散る華、誠の名の元に消ゆ
[出逢い](1/18)
「…ンッ……。」
目を覚ますと、そこは神社だった。どうやら私は鳥居に背を預けていたらしい。
「私もとうとう捨てられたかな……。」
まだ殴られた頭がズキズキする。
ふいに手元を見ると学校の鞄がしっかりと握られていた。
(防御の為に持ってて良かった……。学校は行けるかも知れない……。)
「てか、ここ何処だろう……??」
溜め息を吐き、独り呟く。
すると、後方から草同士が擦れ合う音がする。
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