KNIGHTMARE―桃源郷物語―
†Prologue 発端―ミーツアボーイ―†[1/1]
――突然だが、俺は落ちこぼれ(ニート)だ。
中学校を底辺で滑り込み卒業した程の頭脳を持ち、興味のある事以外は何もかも一切合切続かず、好きな事に対しても熱くなればすぐに冷めてしまうような、そんな根っからの落ちこぼれ体質である。
こんな性格のため、定職に就く事もできずにダラダラと二十一歳を過ごしている完全なるダメ人間の極み。
――まあそんな事はさておき、こんないち落ちこぼれである俺が今、何故いかにも最強ですオーラを出している金髪ムキムキお兄さんに、完膚なきまでに顔面をボコボコに殴られているのだろうかという所に問題がある。
このお兄さんに何発も殴られたせいで所々記憶が欠如しているが、どうにかして少し思い出してみる事にしよう。
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