『サイモン・バーチ』
◎秘密結社(1/6)
1
旧体育館、17時12分ー。
シン「うわ、やっぱ気味悪いな、ここ。」
アリサ「ってか何で私たちまで来ないといけないのよ!こんな気持ち悪いところ。」
カナ「いいじゃん!だってほら、やっぱシン君の話も気になるしさ。」
アリサ「じゃーカナだけ付いてくれば良かったでしょ?」
カナ「え…シン君と二人は…いやだ。笑」
シン「いやだって、傷つくわ。」
ー。
シン「で、これどうやって入るんだ?鍵閉まってんぞ。」
アリサ「ちょっと待ってよ、そもそも本当に来んの?その子。」
…。
シン「よし、手分けして探すか!中に入れそうな場所。」
アリサ「いやよ!気味わるい!!カナ、こいつほっといてもう帰ろう?そろそろ暗くなっちゃうしさ。」
シン「なんだ西野って案外ビビリなんだな。笑」
アリサ「はぁー?バッカじゃないの!びびってなんかないわよ!ふんっ」
アリサは少し大きい声で言った。
その時ー。
ヒロユキ「あー、これはこれは皆さんお揃いで。」
3人が声の方へ振り向くと、シンが図書館で会った少年が立っていた。
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