『香川と付き合うことになった…てへっ』



｢そりゃよかった｣




『なんだよ、冷てー！！もっと聞けよ！

今屋上で何があったか！とかよ！』



｢……言いたいんだろ？


ま、まて、女装喫茶が先。チエミがキレてたぜ？

おせーって。メイク直すんだと｣




｢げー！！

まだ塗りたくるのかよ。勘弁しろよ｣





ミルクティー色の腰までのウィッグを靡かせ、綺麗に化粧をした我が親友の溝上 颯太は誰がどうみても女だ。



いや、もちろんついてる。

男だけれど。



今日の文化祭…


"女装喫茶"



とやらの為みんな女子に遊ばれて、見るも無残な姿に変身。



しかし、こいつは違和感がねー。


というよりは、逆に女であって欲しいと思うくらい


お世辞抜きに可愛い。



間違うやつもいるだろう、本気で。


それはこいつの生まれ持った綺麗な顔立ちに

身長155ｾﾝﾁ45ｷﾛという、華奢な体型。




本人かなりのコンプレックスなようだが。






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