『鶯』と呼ばれた日から…
[嘘つき](1/13)
*鶯
天遊の問いにギョッとした。
「え?」
そんなこと聞かれるなんて思ってもいなかった。
「前は僕を見るたび寄って来て喉を鳴らして甘えていたのに…。」
それは…何も考えていない時だよ。
天遊が大事なの。
だから私、安易なことはしないって決めたの。
「こ、どもだったから、あの時はまだ子供だったの!」
猫の事を何も知らない天遊ならきっと騙せる。
「嘘つき。」
えっ!
「僕を馬鹿にしないでよ。子か大人かそれくらいは分かるよ?」
- 230 -
前n[*]|[#]次n
⇒しおり挿入
⇒作品?レビュー
⇒モバスペ?Book?
[編集]
[←戻る]