『鶯』と呼ばれた日から…
[嘘つき](1/13)
*鶯






天遊の問いにギョッとした。





「え?」




そんなこと聞かれるなんて思ってもいなかった。





「前は僕を見るたび寄って来て喉を鳴らして甘えていたのに。」





それは何も考えていない時だよ。






天遊が大事なの。





だから私、安易なことはしないって決めたの。






「こ、どもだったから、あの時はまだ子供だったの!」






猫の事を何も知らない天遊ならきっと騙せる。






「嘘つき。」






えっ!







「僕を馬鹿にしないでよ。子か大人かそれくらいは分かるよ?」


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