『鶯』と呼ばれた日から…
[躾と糸](1/31)
*天遊





やっと見つけた。





こんなにずぶ濡れになって……





「可哀想に、寒くないかい?」





どうして僕を見てそんなに驚いているの?





「あ……あにさま…… 。」





見つからないと思ってた?






僕が見つけないと思ってたの?





「うん、あにさまだけど天遊だよ?」







もうあにさまなんてお遊びの名前は飽きたんだ。









「て、ん、ゆ、う。ほら、呼んで?」








飛龍って呼ぶように僕の事も呼んでみて。


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