「てでぃべあ」

*[かなしいよ](1/12)




「おはよう!!」



朝一番。
俺は昨晩の"てでぃべあ"の恐怖であまり眠れず、睡眠不足が酷かった。



「………おはよう」
「ちょっと!!どっか行くな!!!」


なのにこいつは朝から元気だ。
ちくしょう、俺の気も知らないで。


「痛い、離せ」
「…あんた、いつにも増して死にそうな顔してるよ?」
「そりゃそうだろ、昨日は…」


"てでぃべあ"を見つけたんだから。
喉まで出かかったその言葉を飲み込んだが、
案の定、俺の制服のネクタイを掴む美波の目は輝いていた。


「そうだったそうだった!!!"てでぃべあ"!!」
「あー…」


もう嫌だ。寝させろ。俺は睡眠不足が続くとマジで死んでしまう。


「写真撮ったんでしょ!?見せなさいよーっ」
「だーっ、分かったから、耳元で叫ぶな騒々しい!」
「なっ!!」


ちょっと、騒々しいって何よ、あたしはねぇ
なんてまたぎゃーぎゃー騒ぎ出した美波は放っておいて、俺はぱかっと携帯を開く。


(画像フォルダ、の……)




一番上、を何の迷いも無く押したのを、俺は後悔した。



「………!!?」




- 29 -

まえ[*][#]つぎ
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