じゃあな。 scene 12 1 / 16


入学してから二週間が経った。




高校生活も白斗君、三玲が同じクラスのおかげで大分慣れてきた。




三玲に負い目を感じていた白斗君との会話も次第に薄れてきた。




白斗君は高校生になってからも相変わらず優しい。




毎日が楽しかった。




部活動も宝道先輩が居ない時は、色々考えてワタシたちなりに活動した。




宝道先輩が居る時は、ひたすら静物画のデッサンを行った。




宝道先輩曰く、「静物画は最も簡単なようで最も難しく、面白い。」そうだ。




一度、宝道先輩がお手本を描いてみせてくれたが、本当に絵かと見紛うくらいの写実だった。






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