じゃあな。
scene 11 1 / 7
『美術部』
突き当たりの扉の外側に、ガムテープで四方が貼られたA3のコピー用紙があり、そこにはこう書かれていた。
「ココがそう?」
「そうみたいね…」
ワタシと三玲はそう二人で囁き合っていると、
「お前ら、入部希望?」
突然後ろから、男の人の声がした。
それは、ウチのクラスの担任の先生だった。
「すみません、先生。見学に来ました。」
白斗君は丁寧にお辞儀をして、先生にそう答えた。
「そうか、そうか。まぁ、入っていきな。」
そう言うと先生は美術部の扉に鍵を挿し、開けた。
「今日はまだ誰も来てないんだよ。俺が来て、良かったな。」
- 108 -
←|→
栞を挟む
⇒作品?レビュー
⇒モバスペ?Book?
[編集]
戻る