第二十二章(1/26)
伊東甲子太郎が新選組を去ってから三ヶ月が立ち
新選組は幕府より幕臣に取り立てられた
隊士達は手放しに喜んだ
が、中にはそれを不満に思う者も居た
それは伊東一派でありながら新選組に残っていた佐野七五三之助
(さのしめのすけ)等だった
佐野達はすぐに伊東の元へ行ったが伊東は近藤との約束を破る訳にはいかず
佐野達を受け入れなかった
佐野が伊東の元へ行った事は監察方により土方に知らされ佐野七五三之助等
は土方の手により暗殺された
また、武田観柳斎も薩摩に接近し倒幕に加担しようとしている事が解り、土方の手の者により暗殺された
土方「伊織、島原に行って来てくれ」
伊織「はい」
私は土方の命令で島原に向かった
私は月に一度島原で遊女をやらされている
「夕月はん、お客はんどす」
夕「へぇー今行きます」
夕「失礼します。ようこそおいでやす」
斉藤「伊織、お前には京言葉は似合わない」
伊織「お久しぶりです。一さん、お元気そうで」
斎藤「お前も元気そうだな」
伊織「はい」
斎藤「こっちに来い」
私は彼の隣に座り酌をした
私は土方の計らいで月に一度、斎藤が仕入れた情報を土方に報せる任務を
任されていた