ベイビーロジック!


冷たい雨と子犬と本心-Karen side- (1/13)




雨、だった。




晴天がもう二週間近く続いていたから忘れてた。

なんだか物寂しい、この感じ。

暗くて、湿ってて、心まで落ち込んでいくような、そんなイメージ。




まるで、あたしの心情とリンクしているみたいだった。

空も泣くんだな、なんて思ったりして。




あたしだけの空じゃないのに。




「…………傘、持ってきてないや」




雨が降っていることに気が付いたのは、六時間目が終わる頃。

放課後予定のない生徒達が、土砂降りだなんだって騒いでるのを見て窓の外に目をやると、そこはもう本降りの雨。




天気予報なんて、見る余裕なかった。




旺恭にあんなこと言っちゃってから、朝も昼も夜も、どんなときだって気が重い。

友達との会話でも、笑うことが辛くて苦しい。




こんなとき、素直に泣けたらどんなに楽だろう。

つくづくこの性格が嫌になる。

本当、参っちゃうよね。




小さな溜息をふいに吐いたその時、スピーカーから無機質な声が教室中に響き渡った。




――――ご連絡致します。本日の体育祭実行委員会は、第二会議室で行います。該当する生徒は、ホームルーム終了後…………




委員会か……。

嫌だな。

行きたくないな。




ちょっと前までは、あんなに楽しみにしてたのに。

今は、憂鬱で憂鬱で仕方がなかった。




…………それもそうか。




昨日の夜、桃にあんなことを言われたら。


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