涙は心の中に、思いは瞳の中に。2
[第三章](1/15)
この会社……やばいもん売り捌いてるって聞いたことあるな。
日本じゃ認可されてない、薬だとか。
密輸売買が増えてるのは確実。
「……ミィ」
突如、振り注ぐ子猫の弱々しい……。
「……は?」
俺のとこにいるなんて、夢にも思わなかった。
いや、待て、は?
和紗と間違えて入ったのか?
『あ、れ? え?』
「なんでお前ここに……」
「ミィ?」
「どうみたって、いるとこが違うだろ!? お前、俺についてきたんだもんな?」
「ミィ!」
『先生のとこにいる意味わかってるの!? 僕のとことは違うんだよ!?』
「ミィ?」
『……あのね、ミィ。先生のとこにいるってことはね、覚悟が必要なの。ミィは戦闘要員じゃないから、わかんないだろうけど。とにかく! 今さら引き返すわけにいかないんだから、振り落とされないでよ?』
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