チューベローズの女
[危険な関係](1/3)





チューベローズの花言葉


1つ目は「危険な関係」







涼と付き合うことになってからの俺は
少年に戻るって言葉がピッタリだ。


1日中連絡をとりたくて
仕事が終わって寝る前に電話をかける。


会える日が待てずにワガママを言う。


俺にしちゃかなり異常な行動。
基本連絡もダルいし割と放置系。


そんな付き合ってから6日目の今日、やっと涼に会えた。




ただ涼の親と軽く飲むことになったんだけど
これが3時間コースになって気づけば0時。

飲み過ぎで体調の悪くなった俺は
トイレで吐いてさっさと寝入ってしまったらしい。



朝起きて昨日の記憶がまったくない俺は
まさかの床で寝ていた。

ベットに戻った俺は涼を起こす。





「俺いつ寝た!?」



……すぐ」



「いや嘘だろ!俺すげー楽しみにしてたのにまさかなんも話さないで寝た!?」



「気持ち悪いって言ってたあとなに話しかけても"うん"しか言ってなかったよ……






俺が究極に酔っ払うと"うん"しか言わなくなる。

しかも酔い回るのも早かったような気がするし、今も二日酔いで気持ち悪いしで最悪かよ



俺が時間を無駄にしたことを後悔している間に、涼はまた眠っていた。


そんな涼と一緒に寝たんだけど
2時間くらいで目が覚めたと思う。



涼はベットの隅に座って何か言いたげな、考え込んでいるような顔ををしている。





涼?」




そしてすぐに思ったんだ、
悪い話をしようとしていると。




「春



まさか他の男と寝たとか?
いや、キスだけかもしれないし








「やっぱり付き合えない」









涼の言葉は予想を通りこしていた。







春はどうしても他の人と同じようにできない」



同じようにってなんだよ」



今までは罪悪感すら感じたことなかったのに、春には感じるの。可哀想だと思っちゃうんだよ……






可哀想ってこいつ、
すんげー上から目線じゃねーかよ。

なにが可哀想だよ、
なにが罪悪感あるだよ、ふざけんな。


それでも良かったのにそんな上げて下げるようなこと平気でしやがって。

簡単に見切ろうとしやがって。





泣くな。


堪えろ。俺は男だ、堪えろ。


今までずっと言ってきたし思ってきただろ。


泣く女はずるいって。






って我慢するはずが気づいたら涙を流していた俺。






そんな俺に気づいた涼は静かに"ごめんなさい"と呟いて、優しい言葉をかけ始めた。


思い出した。


別れるときは優しくするんだったな、この人。





というか、男が泣くのに慣れてる。


こんなの女が言うセリフだと思ってたけど、どんだけの男泣かせてきたんだろうな、涼は。






どうしてもムリ?」





ティッシュを一箱消費しそうな勢いな俺はもうかっこ悪すぎるし、こうなりゃどうでもいい。


カッコいいとこなんて見せたことない、
だったらもがけるだけもがけ。


簡単に諦められる人じゃないから。







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