鏡の前にたってみる。
そこには、修道着ではなく、真っ黒なワンピースを着た私が映る。
(本当に真っ黒だなぁ……。)
そんなことを考えながら、じっくり見ていると…首もとにあるものに目が止まる。
婚約のチョーカー………
フロンさんにつけられた。
これをつけられて、もう、ウィロに合わせないと言われたとき、ものすごく悲しかった…。
でも、ここにきたらもう、そんなの関係ない…。
私は、首の後ろに手を持っていって金具を外そうとする…。