▲ や ん き ー が あ る ▼
[> > > > 相 澤 希 美 の お 話](1/27)
先生「相澤〜、お前には期待してるからな!」
希美「……」
期待してる、お前だけが頼りだ、流石だな…
もう聞き飽きるほど言われた、心のこもっていない言葉にうんざりしながら廊下を歩く。
私、相澤希美はこの高校を仕切るヤンキーグループの4人のうちの1人である、にも関わらず、先生からの信頼は絶大、そして成績優秀という実績があった。
はぁ、と大きな溜め息をつきながらトボトボと歩いていると、後ろから声をかけられる。
茉里「のんちゃーん!お呼び出しなんてなんか悪いことしたの?!」
愛姫「あんたじゃないんだから( 笑 )」
寧々「いや…のんは相当の悪だよ…」
明るくて元気で喧嘩の強い茉里。
優しくて頑張り屋で面白い愛姫。
バカだけど運動神経抜群の寧々。
この学校を仕切る残りの3人だ。
希美「大したことじゃないよ」
そう言うと、茉里がほんとに〜?と言いながらケラケラと笑う。
私は勉強だけでなく、スポーツも得意で、文武両道の高嶺の花、なんて言われていた。
この3人の中ではきっと私はずば抜けているだろう。
茉里は勉強もスポーツも苦手だし、愛姫は勉強もスポーツも一般的、寧々はスポーツは私よりできるけど勉強はまるっきりダメだ。
だけど私は他の3人よりも劣っている、と、感じることが多かった。
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