犬と僕。
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でも、僕が小学校高学年になると、友達と遊ぶ方が楽しくなって、なかなか構ってあげられなくなった。
何せ犬も高齢になってきて、昔のように一緒に走り回って遊ぶことが難しくなっていたのだ。
たまに寂しそうに近寄ってくるので、始めこそ相手をしていたものの。
僕が中学生になると、
友達が遊びに来てゲームをしていても擦り寄ってくる。
一生懸命テスト勉強をしていても擦り寄ってくる。
――そんな犬を僕は鬱陶しいと感じるようになってしまった。
親は普段からほとんど犬に構わないので、犬は誰からも構われなくなっていった。
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