アサシンクロニクル
[始まり](1/3)
その日俺はテレビを見ていた。俺の家はごく普通だった。ただ一つ普通でない所は親父が警察官である事だ。その日は親父も家にいた。仕事が休みらしい。
「そうだクロト。明日誕生日だろ?プレゼントは何がいい」
親父が尋ねる。
「プレゼント?いらね。もう中学三年だぜ」
俺はテレビから目を離さずにそう言った。
「冷めてるなあ」
親父はそう言って笑った。俺は知らなかった。これが最後の会話になるなんて。
その時、玄関で呼び鈴が鳴った。親父が玄関に向かう。その後しばらくして親父がドアを開ける音が聞こえた。その直後、銃声が聞こえた。
「!」
嘘だろ?まさか親父が。俺は玄関に走った。
玄関にはヤクザらしき奴らがいた。
「あ?ガキか。どうしますアニキ」
「かまわん。殺れ」
ヤクザが銃を構える。恐怖は感じなかった。
それよりも親父を殺した奴らヘの怒りが全身を支配していた。
「てめえらぁ!よくも親父を!」
俺は銃を持った奴に飛びかかり銃を奪おうとした。こいつらを殺す、それしか頭になかった。しかし俺はもう一人の奴に殴られた。
「がっ!」
その隙に銃を持った奴が銃を俺に向ける。
「手間かけさせやがって。死ね」
俺は死を覚悟した。

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