植物のなにが悪い
[生け贄と魔王](2/5)
一人目の花嫁は人妻だった。
俺を拒み、そんな趣味は無いがそれでも命じられるままに仕方がなく閨を共にしようとしたらバルコニーから飛び降りて死んだ
二人目は初潮が来たばかり幼い少女だった。
前妻よりも激しく怯え拒み母を恋しがり、また俺も無理をしたせいで前の妻を殺した罪悪感から今度は手を出さず様子を見守っていたら発狂してフォークで喉を突き刺した
そんなのは、珍しくは無いらしい
『魔族の巣窟』と言うだけで人は発狂し怯える生き物らしい
けれど
それだけでも、俺にとっては深い傷になった
だから三人目の花嫁をとるのも乗り気ではなかったんだが……
「あ、ご丁寧にどーもどーも」
「あ、はい……」
縛られることも、暴れることもなく
むしろ兵士に頭を下げながら入ってきた少女に、前例が前例だけにそれだけで驚く
それなのに
「初めましてー」
花嫁は俺をしっかりみて
へにゃりと笑いながら、軽く手をふった
そんなフレンドリーな挨拶なんかする奴は魔族でもいない
三人目の花嫁は年頃の風変わりな女だった。少なくともその時の俺にはそう見えた
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