植物のなにが悪い
[生け贄と魔王](1/5)
馬鹿げた話だ。
人間と魔族の調和のために
魔王は人間の花嫁を
人の王は魔族の花嫁を
それぞれめとり
子孫を継がなければ世界が滅ぶなんて
しかも花嫁の選出方法は占いで、とかさ
嫁ぐ三日前まで誰が選ばれるかなんか当人達もわからないとか頭がイカれてる
それでもそんな馬鹿げた話を実現し続けた結果が俺で
そして俺もこれから繰り返さなくてはならない────
我こそ、魔族の王『セイル・レ・ヴァインズ』だから
1、生け贄と魔王
産まれた瞬間から政略結婚が決まっていた俺だけど、それでも幼少時は幸せな方だと思う
俺を産んだ母親は……無理矢理花嫁にさせられた割には父さんと俺を想っていてくれたから。
けれどそんなのは特例に過ぎないと知ったのは、実際に俺が王位についてからの話だ
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