浅葱恋歌
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第6章[約 束](1/21)
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次の日、小夜は少し早く目を覚ました。




思い出すのは、昨日の晩のこと。



抱きしめられた、沖田の腕、言葉……



この上ない幸せを感じていた。


小夜は目を閉じても眠ることが出来ず、布団から起き上がり、着替えを始めた。




結局あのあと、お互い部屋に戻り、別々に寝たのだが、



あまり眠れなかったのは、沖田も同じのようだ。







「おはようございます……」



朝食の時間、広間に顔を出した沖田の目元には、クマがあった。



先に来ていた小夜は沖田にかけより、声をかける。



『総司、おはよ。どうしたの?クマが……』



「あんまり寝れなかったよ。誰かさんのせいで」


『もしかして、わたし?!』



どう見てもピンク色のオーラがふたりを包んでいる。

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