春に
[ ≪地獄≫](1/2)





≪地獄≫






__清原 奏__





缶ジュースに、泥に、ゴミ。
それらにまみれた私のシューズ。



「また……」



私は、死ねと書かれた紙をグシャッっと握り潰した。

私は、清原奏(キヨハラカナデ)。高2。

見ての通り、"いじめ"ってやつにあっている。
しょうがない。シューズはあきらめよう。
ペタペタと廊下を歩いて教室へ入った。



「奏ちゃんおはよー。あれぇ?こーんな寒い真冬にシューズはかないなんて、頭イカれちゃった??」



クスクス笑いながら話しかけてくる茶髪の女。



「杏奈〜。あんた面白すぎっ!」



笑いながら私を見るクラスメイト。

クズ共が。



「つまんないことばっかして、何が楽しいんだか…。」



と言って、私は教室を出た。



「つまんないのー。」



遠ざかる教室から、そんな声が聞こえた。





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