23/奴隷区-僕と23人の奴隷-

36/36 0007 新宿 セイヤ



ユウガは一瞬だけエイアを見たが、すぐに俺に顔を向ける。



「短い間だったけど 違う形で会いたかった」



ユウガ、お前はいい奴だ。



「ああ」



俺は、やっとユウガに返事が言えた。



ユウガ頼む。



俺とジュリアを解放してくれ。



アヤカは何回も振り向き、3人はドアから出て行った。



俺はすぐにジュリアに電話をする。



全てを聞いたジュリアは「そう」とだけ、俺に言う。



「今隣にリュウオウ様がいるの」



何も言えなかった。



2人で見たジャマイカの海。



風に乱れた髪を分け、景色を見ていたジュリアの横顔が俺の脳裏に映る。



思い出のジュリアは、もういないんだ。



それから数時間後の夕方。



俺のSCMを返してもらう為に、ファミリーレストランでジュリアと会う事になっていた。



ファミレスの出入口から禁煙席に座る、ジュリアが見えた。



ふと、疑問に思った。



ジュリアはタバコを吸うから、喫煙席にしか座らないはずなのに。



そんな疑問より、俺の視界にはジュリアの隣に座る、もう1人の人物が見えた。



俺は一瞬、そいつの姿を疑問に思うが、次にあの名前が出てきた。




リュウオウ?




あいつが!?




あいつがリュウオウなのか!?




俺が見たリュウオウの姿は───


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フリカエル[*][#]ススム

シヲリ
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[ヘンシュウ]

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