愛の復活の呪文の練習は順調に進んでいた。
しかし、悠はまだ、杖を使って呪文を唱えることはさせてくれない
今は杖をふる練習を特に一生懸命している。
その杖の振り方が悠は気にいらないらしい。
「愛、そうじゃないわ。何度いったらわかるの？おかあさまのやっている
通りにやってごらんなさい。」と悠が言った。
愛は必死で悠の真似をして杖を動かしているが、悠は違うとしか言わない。
そんなことがもう３日も続いている。
愛ももう限界に近い状況だった。毎日ずっと同じで泣きそうだった。
そんなことを考えてやっていたらまた悠が怒鳴った
「愛、あなたは本当にやる気をあるんですか？おかあさまはそんな子は嫌いです。
やる気がないのなら、愛、もうやめましょう。」
愛は「やります」といって泣いたが悠は、ふりむきもせずに黙って
いなくなってしまった。愛は東金黄宮の敷地内どこにいても
聞こえるかと思うくらい大きな声で
「おかあさま、ごめんなさい」と言って泣いた。
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