クィーン魔女!夢中 愛
[悲しい別れ](1/8)

3月のある夜、寮が急に騒がしくなった。


そこへ暫くして海斗が入ってきた。


「玲ちょっときなさい」と呼ばれた。


愛が「海斗、どうして玲ちゃん連れていくの?玲ちゃん何もしてない」


愛は必死だった。しかし海斗は、愛の手を押しはなして玲を連れていった


「玲ちゃん。いかないで〜」愛は必死で呼んだが、


愛が外へ出たときはもう見えなかった


玲は、何がなんだかさっぱりわからず、海斗の言われるままだった


海斗は、玲を校長室へ連れていった。玲は驚いたが、そこには西黄金隊のメンバーと


翔と渚までもいた。みんな不安そうな顔をしている


そこへ校長先生が話はじめた。


「玲、落ち着いて聞きなさい。君のご家族にご不幸があった。

玲、わしも詳しいことは、まだわからぬ。玲、大丈夫か?」


「はい。」玲は、気持ちをしっかりしようとした。しかし玲は倒れかかった


「玲ちゃん、」渚は玲を抱えて立たせてあげた。それを雅サポートした。


暫くして剛が入ってきていった


「飛行機事故らしい」


玲は涙を流していたがまだ落ち着いているかに見えた。

剛は話を続けた。


「君のおねえさんの入学テストにご家族で行かれたそうだ。その時の不運な事故だ」


「玲、ご家族のご葬儀とかあるじゃろう、暫く家へ帰るがよい。

西黄金隊のメンバーもまた、渚も助けてくれるじゃろう」


校長先生が言った。みんな玲を見ていた。


「玲、わたしと一緒にまずは家へ帰ろう。」と縫がいった


「愛ちゃん、大丈夫かしら?心配してると思うの」


「玲はよい子じゃ。ご両親がこんなことになっても愛のことを考えるのか?」


みんなすすり泣いた。あのロビンさえも何もいえなかった


「玲ちゃん。ありがとう。愛は大丈夫よ。玲ちゃんは今、家族のことだけ

考えなさいね。」と渚がそっと玲の肩に手をかけた。


玲はそれからそのまま縫と一緒に家へと帰っていった


残ったものは暫く無言のままいた

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