4/1
届かなかった愛(1/25)
朝、目が覚めると、隣にはいつもと同じ、可愛いらしい可菜の寝顔。
昨日は珍しく甘えてくるからびっくりした。
っと、アレ…?
やばい、昨夜の可菜を思い出しただけなのに、俺ってまだ元気だな。
最初はなんでこんな女と…って思ったけど、 今は結婚して良かったと思う。
母さんのおかげだ。
「ん、じゅ、んや…」
寝言?いつも‘淳也さん’って呼ぶくせに!
だめだ、これ以上ここに居たら寝てても構わず襲いそうだから、早めに会社行くか。
☆
リビングには、朝食を食べる真央の姿があった。
今は就活中だが、一社、最終面接を今日やると言っていた。
「真央、おはよう。今日、頑張れよ」
「 おはよう!ありがとう、頑張るね!」
真央とは色々あったけど、今はよき友人だ。
「そんで、とっとと受かってここを出て行かないと、毎晩あーんな声とか、聞きたくないわー」
「は?毎晩はしてないし!てか、 こんな広いのに、そっちまで聞こえるわけないだろ!」
「嘘だってばー! 」
まったく、、、
しかし、こんな些細な日常は、あっけなく終わるのだ。
120前n[*]|[#]次n栞
⇒作品?レビュー
⇒モバスペ?Book?
[編集]
▼back