りんごちゃんといちごくん

[前日の出会い](1/3)






高校1年生

明日からそう名乗る事ができる



俺は通う学校の下見にいっていた



ドンッッッ!!!

「いってッッ!!」


「あっ!ごめんなさい。だっ…大丈夫ですか??」



「あっ…おぅ。俺もごめん。」




「いえいえ。私がぶつかってしまったせいで……ここ!!!」




「ん…??あー大丈夫だよ。かすり傷くらい。」





「ダメだよ!!ちょっと待ってください。」





「はい。これでよし、と…。」



「おー、サンキューな。それにしても荷物多いな。」



「はい!明日からこの町の高校に通うから引っ越してきたんで…!」


「そっか。途中まで運んでやるよ。どこ行くんだ??」



「いやいや!いいですよ。」



「だって迷子なんだろ。俺ずっと住んでるから道とかわかるし。それにさっきの絆創膏の礼。」



「あっ、ありがとう。」



「そういえば名前。きいてなかった。俺は一五 春樹(イチゴハルキ)。よろしく。」




「私は赤梨 鈴子(アカナシリンゴ)です。こちらこそよろしく。」



「かわってんな。赤がない林檎って。」




「よく言われます。でも漢字違うし…自分の名前好きだし!笑」




「俺は嫌かな。いちごで春だぜ。なんか女々しい名前じゃん。」



「えー。私はかわいいと思いますよ。」



「ありがとう。そういえば同い年なんだから敬語じゃなくていいのに。」




「えっ…。高1??」



「明日から高1。」








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