君色物語

(☆:[それでも…](1/7)










*琴葉視点










やっぱり、櫻井さんのことが気になって屋上に向かうことにした


途中に…












『琴葉なんて死んじゃえばいいのにっ♪!!』









って、




『あいり?』












『琴葉…っ』









『なんで…あいり…』










『……琴葉…』











『あたしたち…友達だよね?』











『はぁ?友達な訳ないじゃんか。』











『……ッ』










『あんたとことん馬鹿だよね。気づかなかったの?…あたしは、あんたが銀雅君に一番近い存在だったから近づいただけだっつーの。』















…なんとなくわかってた。
…あいりは中学に入学した頃から、
あたしと銀雅が一緒に帰ってるの見て




ずっと毎日、
あたしを睨んでた






だから…あいりに


「友達になろっ!」
って声かけられたとき、
びっくりした。











『そ、ゆ…ことだったんだね。』











『うん♪そゆことっ!!…あたし教室帰るからっ』











『ちょっ!!藤堂さ…

『櫻井さん!』










あいりを追いかけようとした櫻井さんの手首を掴んだ









『あいりは…ほっといてあげて?』










『三浦さん…でも…





『銀ちゃんのとこ行かなきゃ、あたしちょっくら行ってくる』









『三浦さん!』










『えっ!』









さっきとは逆に屋上に行こうとしたあたしの手首を藤堂さんが掴んだ











『じゃあ…飛達君のことも、そっとしておいてあげませんか…?』











『……そうだね。』












どーせ、会えるしね





あたしも、教室に戻ろうかな






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