愛のカタチ

▼[希美の想い](1/5)


『片瀬希美です。よろしくお願いします。』

あたしは少し緊張
しながら教室へ入った。

教室へ入ると、20代
ぐらいで細身、黒の
スーツ姿で明るめの茶髪
といった少しチャラそう
な男の人が立っていた。

その少しチャラそうな
男ね人はきっと先生だろう。

あたしが緊張している
のを察したのか先生は
優しく笑って席を教え
てくれた。

正直、先生は普通の人
なら誰もが格好いいと
思うような見た目、
そんな格好いい人が
優しくしてくれただけで
あたしは顔が赤くなった。


授業が始まった。
先生は他の生徒とすごく
仲が良いみたいだった。
あたしは少し嫉妬した。

その場に先生しか話せる人
が居なかったっていう理由
かもしれない。

最近、優しくしてもらうと
すぐに好きになってしまう。

『あたし惚れやすいかも。』

心の中で思った。

でもその時、分からない
問題につまずいた。

勇気を出して黒板に問題
を書いている先生を呼び止めた。


先生は少し驚いたというか、
目を丸くしてあたしの方を
向いてまた優しく笑って
くれた。


優しい先生だなあ。
あたしこの先生なら
塾来てもいいかも。

単純にそう思った。


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