その者、最弱にして…
[カーテンの向こう側](1/4)
エドワルドと別れたあの夜から クラウスとアンジェリカの関係は少し変わった。
いやアンジェリカだけがそう思っているのかもしれないが…。
明らかに変わったのはクラウスの真っ黒い影の向こう側に色が見えることがあるのだ。
アンジェリカはそれを「カーテンの向こう側」と密かに名ずけた。
例えば、側近のカイラスと話すときはカーテンの向こう側は淡い色が多い。
たぶんリラックスしているのだろう。
自分と風呂に入るときなどはピンク色でカーテンを押しのけそうなほど輝くこともある。
そこまで思い出し、赤面するアンジェリカ。
- 151 -
前n[*]|[#]次n
⇒しおり挿入
⇒作品?レビュー
⇒モバスペ?Book?
[編集]
[←戻る]