[episode G](1/6)
【成火の挑発状と攫われた悠稀】〜A〜
【志輝サイド】
志「河東を急いで探せ。どんな小さな情報でもいい。悠稀の事なら、構わねー。俺に知らせろ。」
俺の声で慌ただしく動く男共。
もちろん臣吾達も携帯片手に指示している。
事の始まりは今日の早朝に帰った悠稀の迎えに昼過ぎに臣吾達と、玄関のドアの前で何度もインターホンを鳴らすのに、一向に出て来ないアイツに苛立ち、勝手に部屋の中に入った。
けど、どの部屋にも悠稀は居らず、ただ部屋には悠稀の携帯が開いた状態で、メール作成のまま落ちてあった。
そこには
〃河東が…来た…〃
とだけ記してあった。
宛先を確認すると
〃佐原志輝〃
と俺宛だった。
その瞬間悠稀は、河東に拉致られたのだと分かり、すぐに広明に溜まり場にいる奴らに悠稀を探すように言った。
それからすぐに迎えをよこし、溜まり場に急いで向かいマキ達にも事情を説明した。
それから数分後…
臣「志輝。」
臣吾が携帯を持ったまま少し困った顔をしながら話しかけて来た。
志「なんだ?」
臣「アイツにも連絡入れて情報収集してもらうがいいか?」
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