[episode ⑦](1/4)
【成火の挑発状と攫われた悠稀】～①～
悠「やっと解放されたぁぁぁ」
志輝の隣で、机にぐったりするあたしに
志「ご苦労」
と言って、ミルクティーを持って来てくれた。
まだ隣の大広間で宴会続行中の朝貴達をほったらかして、避難した…。
ずっとあたしから離れない多恵ちゃん達にトイレ行って来ると言って、志輝にもう無理と伝えると二人で逃げた。
もちろん、溜まり場の近くに設けられたプレハブへ。
悠「何であんなにみんな元気なの？」
志「知らん。」
悠「志輝はお酒飲んでも顔に出ないんだね。
朝貴と飲んでたの日本酒？」
志「前から出ないし酔った記憶がねぇー。
朝貴と飲んでたのは、焼酎だ。」
悠「そうなんだ(笑)。」
志「悠稀が飲んでたのは？」
悠「あたし？
あたしは烏龍茶。あんまりお酒飲めないの。飲んだらマキくん達が言うには、キス魔になるから辞めとけって。」
ありゃ？
眉間にシワが…。
墓穴掘っちゃった…？
志「俺以外のヤツらの前で酒飲むなよ」
そう言うと、触れるだけのキスをした。
もっとしたくて、恥ずかしいのに自分からもう一度キスをした。
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