Unbalance

新たなイジメ(1/12)






私は教室のドアの前まで来て立ち止まった。


大丈夫、いつもどおりに入ればいい。


心の中で自分に言い聞かせて、ゆっくりと教室のドアを開けた。



教室に入ると、既に来ていたクラスメート達が一斉に私の方を見た。


…なんなの?


数秒後、一瞬静まり返った教室が再びざわめき出した。



なんか、嫌な雰囲気…




私は自分の席に着こうとして、思わず自分の目を疑った。


ここにあるはずの私の机と椅子が、ない。



「今日もずる休みするのかと思ったけど、ちゃんと来たんだぁ」


後ろから、聞き慣れた甘ったるい声が聞こえた。


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