〜魔竜郷-龍の部屋-〜
昨日、紫に早く寝ろと言われてから龍達は部屋決めをして寝た。そしてこの部屋が龍の部屋。丁度ピッピッピ、と電子音がなった。
龍「朝か……ん?」
龍が目を覚まし、電子音の発信源を探すとそこにはデジタルの腕時計があった。
龍「…あ、紫の家で無くしたと思った腕時計だ…」
その腕時計を拾い、見ていると裏に紙が張り付いていた。
紙『家に来たときにあなたの腕時計を失敬して幻想郷でもちゃんと機能するよう河童に改造してもらったわ。有り難く受け取りなさい!! by紫』
今そこにいるかの様に、紫の存在感がある文章だった。
龍「へぇ〜 そいつはありがたいな」
龍の頭の中では河童いるんだ、河童ってどんなのだ?という疑問が浮かんでいた。
龍「今何時だろ」
そんな疑問を持ちつつも時計を確認すると、5時30分だった。
龍「この時間帯じゃあの二人は起きてないかな。朝ご飯でも作るか」
そう言って龍は紫が持ってきたと考えられる和服を着て、先祖代々のお守りのネックレスを2つ首に掛けて台所へ向かった。
〜魔竜郷-台所-〜
龍「やっぱり調味料と電気器具はあるんだな。紫が持ってきたのか?」
台所には、冷蔵庫や電子レンジ、オーブン、IHクッキングヒーター等の電子機器。調理器具はフライパンから中華鍋まで、様々な物があった。
龍「こんなにあるなら料理には困らないな。んじゃ、作りますか!」