*[ メイド仲間](1/19)
ジリリリリリ…っ
「ん〜……」
目を覚ますと時刻はまだ5時15分。
「誰よ〜、こんな早くに目覚ましセットしたの〜」
そう言ってもう一度毛布に潜る。
バアァアァンっ
突然扉が勢いよく開いた。
「キャウ!」
わっ!変な声出た!
「舞ちゃん!早く起きて!5時30分までにメイド寮に行かないと、渡瀬さんに怒られちゃうよ?!」
「渡瀬……さん?」
昨日知り合ったばかりの由美さんに起こされ、服を着替える。
「うん!今日から陸土様達の専属メイドになるんでしょ?!」
……………
…………………
………………………
「あーーーっ!!!」
思い出した!
そういえばそうだった!
昨日のあの後は由美さんを紹介されて、お家…と言うよりもお屋敷を、全て案内してもらい、お風呂に入ってから眠った。
「さあ!早く!」
「はい!!」
元気よく返事をし、由美さんに着いて行く。
メイド寮のミーティングルームに付き、扉を開く。
「「おはようございます!」」
「おはようございます。」
そこにはとっても威厳のありそうな髪をアップにした女性と
「わ〜、おはようございますう〜」
とってもおっとりした、髪をゆるふわ巻きした女性。
「おっはよーうっ!」
ショートカットのボーイッシュな感じの女の子に
「あっれー?!新人?!」
ボブカットの明るい女の子。
「あっ!高2のい、五十嵐 舞です!今日から陸土君と海波と空風の専属メ「口を慎みなさい!」
「はっはい!」
お、怒られた……。
「陸土様、海波様、空風様、と呼びなさい。」
「は、はい……。」
怖い〜……。
やっぱり呼び名って気おつけなきゃだめか〜。
「渡瀬博子(ワタセヒロコ)です。美枝子様の代理でメイド長をやっています。」
クイッと眼鏡をあげた渡瀬さん。
うん、美枝ばあよりピッタしかも……。
「織田中 絢ですう〜。由美ちゃんのいとつ年下ですう〜。」
絢さんはくるくる回ってふにゃりと笑った。
可愛い〜っ!
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