甘い君を教えて
*[ 出会いと別れ](1/16)
「舞〜っ
一緒に帰ろ〜う♪」
放課後、親友の遊里が
太陽のような笑顔で
あたしの所に走ってきた。
「うん♪帰ろ!」
あたしも負けじと笑顔で返し
並んで歩き出した。
すると1分も経たない内に
「ちょと、どいて!ハアハア」
下校者を割って走ってくる
「五十嵐!待ってくれ!」
沢山の先生達が現れた。
「……なんですか?」
先生達は遊里のような笑顔ではなかった。
とても険しい顔つきだった。
「落ち着いて、聞いてくれ。
実は………。」
あたしは担任の車に乗り
家へ向かった。
遊里はずっと手を握ってくれていたけれど
あたしの不安は消えなかった。
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