全寮制っ!
7章 僕は、君が…(1/12)








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凛が欲しかったのは家族だった


美古都と俺が結ばれたら1人になると思ったから



だからこんなことしたんだよな



今ならわかるよ



「う…っ」






目が覚めると知らない病室だった



「痛…」


腹の辺りがズキズキする。
刺されたからか?


「お、目ぇ覚めたか桜ノ宮」


「九条…「先生っていえ」




横に居たのはこないだも世話になった校医


「10針縫ったんだ。痛くないわけないだろ?寝てろ」


「……ここは」


「あ?学園じゃねーぞ。学園の近くの病院だよ。お前、救急車で運ばれたんだよ?」


「……で。付き添いがお前かよ…九条」


「けっ!クソガキがっ…生憎付き添いは俺1人じゃねーぞ。なぁ?治っーー」





ガラッと病室のドアが開く


「桜ノ宮っ…!!大丈夫か!?」


「柳…泉は?凛は…」



「藤堂は腕を切ったからちょっとだけ入院。川崎は…今施設で事情を聞かれている」



「そ…うか……あいつは?」


「ああ。宮野なら下の階の藤堂の病室に…「あ?」



ーーおい。刺されてまで守ってやったのは俺だぞーー


「はいダメぇぇぇーー」


「!?」


「今は動いちゃ駄目です。今医者呼ぶから待ってろ馬鹿」


「…なっ」





「姫君に会うのは後でな?桜ノ宮クン」






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