君との10秒間 (1/1)
「最悪!アンタのせいで掃除任されちゃったのよ!」
「黙れ!お前のせいだろ!」
いつも明るい
クラスのムードメーカーな彼に
ちょっかいを出され
キレた私は 授業中にも関わらず
彼の頬っぺたを ビンタしてしまった。
そのせいで
放課後残って掃除をするはめに
なってしまった。
だけど、 私は 彼が好き。
いつも ちょっかい出されるけど
それが 嬉しいって感じてしまうのは
……秘密。
「しかし、さっきのビンタは痛かったなー」
そう言って嫌みったらしく
頬っぺたを触りながら私を見る。
「わ、悪かったわね!でも!私にちょっかい出すアンタが悪いんだから!」
「だってさ!お前おちょくんの楽しいんだし!しょうがねぇじゃん!」
はっ!?
「しょうがないって何よ!」
「お前の色んな表情見るたびに、あーもっと見てぇって思うんだよ!」
……え?
それ、どうゆう意味?
「なぁ。」
いきなり呼ばれたので
目を見開き 彼を見た。
「今日、ビンタした代わりに俺の言う事聞けよ」
はい!?
「何様のつもりよ!」
「あー。いってぇ…。」
わざとらしく頬っぺたを触る。
でも、ビンタした私にも責任はあるし。
「いいわよ!!何でもどーぞ!」
そう言うと彼は 真剣な表情になった。
「10秒間、目瞑って」
「はっ!?」
真剣な顔で そう言われても!
「まさか!アンタ、ビンタするつもりでしょ!?」
「うーん。どうかな!」
ニヤッと笑う彼。
その後、"早くしろ" と急かすから
私は 仕方なく目を瞑った。
10…
9…
8…
7…
6…
まだ?
5…
ビンタするなら早くしてよ…。
4…
あれ…?私の頬が…
3…
何かでで優しく…
2…
挟まれて…る。
1…
チュ…
唇に 何か 柔らかいものが
重なる。
目をあけると
私の頬を
優しく挟む何かは、彼の両手で。
唇に 重なる柔らかいものは…、
彼の唇。
彼が 唇をゆっくり離し、私を
見つめる。
「…ずっと…好きだった。」
彼が低い声で私に そう言った。
なにか…。返事しないと…。
「あ、私も…好き…だけど。アンタみたいなガキ……ん…!」
言い訳をしようとする私の唇を
彼の唇でまた塞ぐ。
唇を離した後…、
「もっと素直になれよ。…まぁ、お前のそうゆうとこも……好き…だ。」
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