こころ
漱石の過去 1／27
───────────────
とりあえず俺達は警察署へ移動した。
｢…それで、お父様はどうしてるんですか？｣
｢……｣
｢頑張れ、俺がいるから、｣
｢…分かった｣
ーーーーーーーーーー
ーーーーーーー
五年前。
父親が母が昔風俗で働いていることを知ってしまった。
もちろん現在は働いていないのだが、父親は今まで隠されていたことが気に食わなかったらしい。
｢お前とは離婚する！！｣
｢ごめんなさい、あなたっ！｣
｢お前と初めてあったときからおかしいと思ってたんだ…！会って早々きのこ栽培してあげるだーなんだ言って。騙された俺が馬鹿だった｣
｢本当にごめんなさい、今はやってないのよ？｣
｢そんなの知るか！離婚だ離婚！｣
僕はその時小学六年生。
物心は付いているから今なにが起きているかくらいはわかる。
でも、、、
止めることなんてできるか。
自分に問うた。
やってみよう。
- 41 -───────────────
≪｜≫───────────────
＊栞
───────────────
───────────────
⇒作品?レビュー
⇒ﾓﾊﾞｽﾍﾟ?Book?
───────────────
◇編
───────────────
≪戻
