色褪せたバラ

 第 4 章 1/26









―――‥‥‥。





  体中が 痛い。




「‥‥ん‥‥っ。」





長い眠りから
覚めたような感覚。


気がついたら朝だった。





なんだか、頭がぼー‥とする。





‥‥‥‥。



‥‥‥‥‥!!!






   いけないっ!!
   大学遅れる!!






私は ばっ と勢いよく体を起こした。



けれどそこに広がった光景は
見慣れた自分の部屋ではなく‥





    あ‥。そうか
    私‥‥。






叔父さんと叔母さんに売られてここに連れて来られて



それで‥‥






‥‥‥‥っ!!!



ボンッと顔が真っ赤に染まる。




  どうしよう、私!!!



  私、あの人と‥!!!




しかも最後の記憶がない。




  やだ!!どうしよう!!??


  あのあと
  どうなったんだろう!?




ひとりでプチパニックになっていたところで


自分がちゃんと服を着ていることに気づいた。


もちろん、下着も。






  えええ!!??

  あの人が
  着せてくれたのかな??


  わわわっ

  は‥‥恥ずかしいっ‥












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