色褪せたバラ
第 1 章 1/20
カサッ カサッ ペリッ―
木製の大きな箱に
ガムテープを貼り付ける。
中には 女。
俺が身体で身体を教えてきた
一人の女がはいっている。
今日でこの女ともさよなら。
明日からきっとどこかの金持ちの家で性欲処理として働くのだろう。
俺はもう何度もこうやって女を見送ってきた。
彼女達が今どこで何をしているのか、俺にはわからない。
幸せだろうが不幸だろうが
俺には全く関係ない。
俺はただ女に身体で男を奉仕する方法を教えて最後はこうして見送るだけだ。
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