雨時々幸せ

:) 五章(1/11)

「うん、もう大丈夫。ありがとう美麗ちゃんに橘君」

「あ…あの!!!」

誰かが亜矢に話しかけてきた

「あの、亜矢さん。これ…よかったら使ってください!!!」

すごくまじめそうで顔を真っ赤にして亜矢にハンカチを差し出した

「くく…委員長は亜矢のことが好きだったのかよ」

腹を抱えて笑いながら一人でくすくすと笑っている翔。

「こら翔。」

「はいはい。くく…ぶっ…」

ﾎﾞｺ―

「いって!!!美麗お前何す…」

翔が顔を上げた時、亜矢は涙をぬぐって笑顔で委員長のハンカチを受け取っていた

「ふん。」

翔はまた椅子に座って頬肘をつきながら優しく亜矢の方を見て笑っていた

「橘君ってあんな風に笑うんだ…」

「そんなに怖い人じゃないかもな」

「うんうん」

「ふーん、新しい恋ねえ…」

「ち…違うよ美麗ちゃん!!!」

美麗が少しにやりと笑いながらそう言うと亜矢は顔を真っ赤にして全速力で否定した

「顔を真っ赤にしながら否定されてもねぇ…ね?翔」

「そうそう。今のお前に言われてもこっちは信じられねえなあ…」

そう言っていたずらそうにけらけらと二人は笑った

すると、亜矢は｢もう!｣と言いながらも笑った

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