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命の選択(1/9)







―2020年12月―
年末の大掃除で天袋の奧に仕舞われた10年前のゲームを母親が見つけた。


「どうする?夏生?」


母親の両手にある埃まみれのゲーム箱を見つめる。


(久しぶりに遊んでみるか)


「部屋に持っていくよ」


母親からゲーム箱の受け取り軽く埃を取った。


適当に片付けた部屋にゲーム箱を置く。


「おっ懐かしい!」


箱からゲーム機とゲームソフトを取り出して見ると懐かしさが、こみ上げてくる。


小学生のころ初めて買ったRPG。


難しくて途中で止めたんだっけ。


なんだか不思議とワクワクしてくるのは何故だろう?


早速、ゲーム機とテレビを付属のコードで繋ぎ、起動させた。






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