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「そーだ!ハルキ、がっこーでべんきょーしたことをパパにみせてみて」


がっこー、で、べんきょー。


子供に話してるからなのか、その変な言葉に僕は気持ち悪さを感じた。

妻はちゃんとした言葉で話すはずなのに。



「でもー…やだよー…」

ハルキが僕のことをちらっと見て躊躇った。



「パパ、みせてほしーな。ハルキ」

「…わかった」



こくりと首を縦にふって、

ハルキが恥ずかしげに、でも誇らしげに口を開く。









「*****」











「………………へ?」




なんだ。


全く聞きとれなかった。



なんだ…?



「だからやなんだ。パパは『忘れてる』から」


ぽつりと、ハルキが呟く。




その瞬間、突然鳥肌がたった。


変な感覚が、また僕のまわりに戻ってくる。




「*****だよ、パパ」





なんだ。

なんだこれ。



…………『忘れてる』?




『忘れてる』って、なんだ?


僕は何を忘れてるんだ?





『とられた人は、自分でそれをわからなきゃだめなんだよ』


──昼間の、ハルキの言葉が、よぎる。





苦しくなってきた。



僕は、口をパクパクさせた。

まるで酸欠の金魚だ。




苦しさを感じる。




『忘れてる』ってのは、こんなに苦しかったのか。




助けてくれ。

助けて。





「ハルキ、助けてくれ」


僕は目に涙をためて、ハルキに懇願した。




「パパ、へーきだよ」


「ハルキ…」




「しゅじんこーたちが、たすけてくれるよ」




きっとね。




ハルキは、楽しげに笑った。










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