お姉ちゃんの彼氏。
[7.嘘の恋の終わり](1/27)
終業式の後、香弥子は思い立って化学室へ向かった。
もちろん、校舎の裏から回って。
櫂は「用事がある」と一足先に帰っていた。
悪いとは思いつつも、ラッキーだと思わずにはいられなかった。
久々に一人でいられる。
そう思った香弥子の足は、化学室へ向かっていた。
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