[ナクシタモノ](1/7)
目を覚ましたら、病室のベッドの上にいた。
起き上がろうと、両腕に力をいれると、身体中に、痛みがはしった。
「陽菜ちゃん?!陽菜ちゃん!目、冷めたのね?!美月よ、わかる?!」
「叔母さん…?」
「よかったわ〜、本当に」
目に涙をいっぱい溜めて、ママの妹の美月叔母さんは床にペタンと座り込んだ。
けれども、そんなことより私の頭の中に様々な疑問が浮かぶ。
なんで、私は病室にいるのだろう?
大怪我しているのだろう?
どうして、叔母さんが?
「なんで…?」
「へ?」
「どうして、お母さんとお父さんはいないの?」
私の放った言葉から、叔母さんは焦ったようにナースコールを押した。
ボーッと天井を眺めながら、お医者さんと叔母さんに、聞かされた言葉によると
記憶喪失。