→プロローグ 1/1
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「あ、ほら見て、麗さまが歩いてる」
ええ、そりゃあ歩きますよ人間だもの。
「今日も可愛いー…あんなに可愛かったら人生バラ色なんだろうなー…」
いやいや人生なめすぎ。
「俺、声掛けて来るわ!一生に一度は喋っときてえ!」
私何者
「やめとけ。おまえなんかが話掛けていい相手じゃねえよ。」
えええ…?
「てかてか、麗さまって本当に完璧だよねえ。
麗さまに欠点とか見当たらないもん!」
あります。
最大にして最強の欠点が。
――…廊下を歩けばそこにいる全員から羨望の眼差しをいっしんに浴び、
話掛けることもおこがましいと敬われるこの女子生徒。
容姿端麗、成績優秀、運動神経抜群、
そんな彼女の欠点とは…?
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