[運命の一杯](1/19)
｢苑佳あ―――――っ！！｣
翌日
始業式が終わり教室を出て仕事に行こうとしていると、後ろから私を呼ぶ声が聞こえた
しかも私に向かって全速力で走って来ている
｢………真白｣
走って来ている私よりも背の低い女の子の名前を呼んだ
｢どうしたの？走ってきて｣
駆け寄ってきて、私を下からみる真白
真白は名前の通りは肌が白くて大きな潤んだ瞳
黒ふちメガネをかけている
きれいな黒髪が肩より少し下の長さでゆるく二つ結びをしている
純粋だとオーラから伝わってくる
唯一の私の親友―――…
｢苑佳！
氷室先生に髪のこと注意されたでしょ？
先生が『職員室に来てない』って言って探してたよ｣
げー…最悪
氷室とは担任でもあり、若いのにクラスを受け持ってて真面目で優しい先生―らしいけど……
｢いいのよ行かなくて
言ったって髪染めろって言われるだけだし
私は絶対髪の色変えない｣
真白にそういって歩きだそうとしたがそれを止められた
｢確かに苑佳は金髪似合うけど…
一応行ってきたら？もしかしたらそんなこと言わないかもしれないし｣
⇒作品?レビュー
⇒ﾓﾊﾞｽﾍﾟ?Book?
[←戻る]