蒼と狼の物語
[新撰組の天女 ](1/35)
翌日、蒼子は体力が回復してない為土方から一歩も動くなと言い付けられて今に至る。
昨夜、思い詰めていた蒼子の思いも何のその…土方は一言で終わらせた。
『なんだ、そんな事か』と。
目を丸くして土方を見れば、土方はらしくない笑顔で蒼子に笑いかけた。
『お前一人で新撰組は終わらない、面倒事を片付けるために俺等はいんだ』
ふんっと笑えば、蒼子を優しく抱き締めた。
『小せぇこと気にして、体壊す真似だけはすんじゃねぇよ』
はぁっと大きなため息をつけば、そのまま蒼子の髪を撫でた。
きゅっと土方の腕に手を添えれば、ニヤリと広角をあげて笑う。
意地悪そうに笑えば、口を開く。
『謝らねぇからな』
つつっと指を蒼子の唇に触れる。
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