蒼と狼の物語
[無知だった](2/9)

昨夜…

沖田が言ってたように、土方は詳しく持ってきた物の使い方を聞いてきた。

『くだらねぇ物』とか言ってたくせに。

「なんだ、すまねぇな…」

と八つ当たりしたのも謝ってくれた。

沖田には土方の行動が手に取るように分かるのだろう…。



思い出してクスリと笑えば、沖田は蒼子の顔を除き混み口を開く。

「思い出し笑いですか〜、わたしにも教えてくださいよ〜。昨夜の土方さんはどんなだったんで…………!!!?」

ばっしーーーーん!

うわっ。
痛そう。

「桜、食べ終わったならさっさと来い!総司、今日隊務をすっぽかしたら菓子を捨てる!」

殴られた頭を抱えながら、沖田は小さくぼやく。

「土方さんの鬼」

「あぁん?」

…また始まった。



と思いきや、土方は相手にしてられるかと早々と蒼子の手をとり部屋から出ていく。

早足で歩くその早さに蒼子は慌てながら着いていったが、土方は思い出したかのようにゆっくりとした歩みに変わり、チラリと背後の蒼子を見ると視線を戻した。

「あの、土方さん。小姓ってなにするんですか?」

「あぁん?俺に言われた事してりゃあいいんだ。大それた事はしなくていい」

忙しいが体に負担はかからねぇよ。

そう言って自室に入ると、すぐに茶を持ってこいと言われた。

成る程。
雑用か。それなら私にも出来るかも。




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